何が起きたか

2026年8月14日、Riot GamesでLeague of Legends製品部門のディレクターを務めるDrew Levin氏が、自身のX(旧Twitter)アカウントでバグ悪用に対する処罰の実施を公表した(Drew Levin氏のX投稿)。同氏によれば、デッド状態でコントロールワードを売却すると、売却したはずのワードがインベントリに残り続けてしまうバグが存在し、これを悪用して1試合中に100回以上ワードを売却し続け、無から大量のゴールドを生み出したプレイヤーのうち、100人超のアカウントが永久BAN、より軽度の悪用にとどまった数千人のアカウントが14日間の利用停止処分を受けたという。

これとは別に、ヴィエゴのパッシブとボットレーンのロールクエスト報酬が組み合わさることで、憑依した相手のブーツを所有し続けたまま繰り返し売却できてしまうバグも存在し、こちらは8月4日にホットフィックスで修正された上、悪用した数千アカウントが同様に14日間の利用停止処分を受けたと報じられている(Spilled.gg, NERFPLZ.LOL)。

経緯

Levin氏はホットフィックス公表時点の投稿で「ヴィエゴのブーツ問題は本日修正した。悪用したプレイヤーを特定し仮停止する。敵チームへのLP返還ができるかは検討中で、明日にでも詳細を詰めたい」と説明していた(Drew Levin氏の事前投稿)。その翌日以降、コントロールワードのバグ悪用も含めた一括の処罰内容が公表される流れとなった。

Levin氏は2025年ごろから、スマーフやアカウント売買、チート行為に対して自ら積極的にXで発信し「開発者自らコミュニティに切り込む」スタイルで一定の支持を集めてきた人物でもある(Dexerto)。今回のバグ悪用についても、公式サポートページのアナウンスではなく、同氏個人のX投稿が一次情報源となっている点は特徴的である。北米公式掲示板でも「バグ悪用は処罰対象になるのか」という議論が以前から存在しており、今回の一括処罰はその実例として言及されている。

論点

  • バグの偶発的な利用と、意図的な悪用(繰り返し・大量利用)との境界線はどこにあるか。今回は「売却回数」を目安に永久BANと14日間停止を切り分けたとみられるが、具体的な閾値は公表されていない。
  • ゲーム内で偶然発見した場合と、SNSや動画で拡散された手口を見て模倣した場合とで、処罰の重さに差をつけるべきか。
  • バグの存在によって不利益を被った対戦相手への補填(LP返還など)をどう扱うか——Levin氏自身「検討中」としており、明確な基準は示されていない。
  • 個々の開発者が非公式なSNS投稿で処罰内容を説明する運営スタイルは、透明性の面で評価できる一方、公式サポート記事等の一次資料としての裏付けが弱いという課題もある。

注記

本件の主な情報源はRiot開発者Drew Levin氏個人のX投稿であり、記事作成時点でRiot Games公式のサポートページやDev投稿としての告知は確認できていない。処罰対象アカウント数や具体的な悪用回数の閾値についても、同氏の投稿以外に一次資料は見当たらず、Spilled.gg、NERFPLZ.LOLなど各メディアもこの投稿を引用する形で報じている。日本語メディアでの報道は確認できなかった。