どんな状況か

15分を過ぎたあたりから、トップレーンのプレイヤーが一人だけ突出してファームとタワー割りを続けている。相手のバロン付近でチームの4人が集合の合図(ピン連打)を送っているが、トップの本人は「相手のトップとジャングルもバロンにいるはずがない、今なら1本タワーを折れる」と判断し、集合をスルーしてトップサイドで一人でタワーを攻め続ける。

結果としてチームはバロンの取り合いで4対5となり、テンポを崩されて集団戦に負ける。トップの本人はその直後にタワーを1本折って合流するが、チャットでは「なんで来なかったんだ」「お前のせいで負けた」という非難が飛び、本人は「トップを折った方が長期的に得だった、勝てるとは思ってなかった」と反論する。

論点

  • マクロ判断としての分割行動(スプリットプッシュ)自体は正当な戦術であり、結果論だけで「トロール」と断定できるかどうか。
  • チームの集合ピンという明確な意思表示を無視した行為は、たとえ理屈があっても「非協力」とみなされうるか。
  • 本人の読み(相手トップ・ジャングルの位置把握)が外れていた場合と当たっていた場合とで、同じ行動の評価は変わるべきか。
  • ボイスチャットやピンで事前に意図を共有していたかどうかで、悪意の有無の判定は変わりうるか。

補足

このようなケースでは、集合を無視した側の「読み」が結果的に正しかった試合と外れた試合の両方が実際に起こり得る。判定基準診断でもたびたび話題になる「意図の有無」と「結果」のどちらを重視すべきかという論点の一例として扱いたい。