どんな状況か

あるジャングラーが、試合序盤からずっと敵ジャングルの縄張りに侵入し、カウンタージャングルを続けている。味方のトップやミッドから「ガンクに来てほしい」というピンやチャットが何度も飛ぶが、本人はそれに応じず「敵ジャングラーの成長を止める方が長期的にチームの得になる」という判断のもと、自分のプランを貫き続ける。

結果として、味方の一部レーンはガンクを受けずに押され、タワーを1本失う場面もあった。一方で敵ジャングラーは経験値・ゴールドともに大きく抑え込まれ、中盤時点でのリソース差はむしろ味方側が優勢になっている。試合後半、味方から「一度もガンクに来なかった」「勝手なプレイだった」と非難されるが、本人は「カウンタージャングルの方が結果的にチームのためになった」と反論する。

論点

  • チーム内の合意を取らずに、個人の判断でマクロ戦略(この場合はカウンタージャングル専念)を選び続けることをどこまで許容すべきか
  • カウンタージャングルは客観的に見て有効な戦略選択なのか、それとも本人が得意な動きに固執しているだけなのかを外から判断するのは難しい
  • 「タワーを1本失う」という目に見える短期的損失と、「敵ジャングラーの資源を削る」という数値化しにくい長期的な利得、どちらを重く見るべきかは人によって評価が割れる
  • 味方が実際にどれだけ困っていたか(タワーを守れる状況だったのか、そもそも守れない状況だったのか)によっても、この行動への評価は変わりうる

補足

カウンタージャングルとは、敵陣営のジャングル内でモンスターを狩ったりレーンにプレッシャーをかけたりして、敵ジャングラーの成長そのものを妨害するプレイスタイルを指す。ハイリスク・ハイリターンな上級者向けの戦略として知られる一方、味方レーンへの直接的なフォローが薄くなりがちで、事前の意思疎通なしに実行すると味方との間に温度差を生みやすいとされる。