何が起きたか
2025年8月17日、LoL配信者Pentaless氏は「Iron 4からChallengerへ」という企画配信の中で使っていたサブアカウントについて、「40戦無敗でプラチナ到達」とXに投稿した。これに対しRiot Gamesのプロダクト&ストラテジー担当Drew Levin氏が本人のXアカウントで公に反応し、「1000LP超のチャレンジャー帯プレイヤーが、プラチナ未満の試合で40-0したことをアカウント購入までして自慢するのがなぜ良い考えだと思うのか理解できない」と疑義を呈した

(EarlyGame, strafe.com)。
その2日後の8月19日、Pentaless氏本人がメインアカウントを含む「紐づく全アカウント」を「ランク操作(rank manipulation)」を理由に30日間BANされたとXで自己申告した。同氏は「アカウント購入と誤って非難されたが、問題のアカウントは手動でレベル上げしたものだと証明した。それにもかかわらず全アカウントをグローバルBANされた」と主張している(Pentaless氏のX投稿)。日本語ではLoL忍者が「Riotは本気だった。40戦無敗プラチナ到達のスマーフプレイヤーの全アカウントを速攻BAN」として報じたほか、mein-mmo.deやelofactory.ggなど複数の海外メディアも取り上げた。
経緯・反応
Drew Levin氏によれば、調査の過程でPentaless氏に紐づく別アカウントが見つかり、そのうち1つは購入されたもので20戦以上プレイされていたとされる。RiotはこのBANの根拠をこの購入アカウントの存在に置いたと説明している(mein-mmo.de)。
一方でPentaless氏は、話題になった「40-0」のアカウント自体は手動でレベル上げしたものであり規約違反ではないと主張し、無関係のはずのメインアカウントまで巻き込まれたことを「不当な処分」だと訴えた。Drew Levin氏も後日、「ルールを本気で運用し始めたことを理解し始めた人たちと、自分が勝手にチャレンジャーをBANできる裏ボタンを持っていると思っている人たちの両方が今日は騒いでいた」と皮肉交じりに投稿するなど、配信者コミュニティを巻き込む論争に発展した(EarlyGame)。
この一件は、Riotが2025年に進めていたスマーフ対策強化(ブースティング・アカウント購入・ボット代行アカウントの取り締まり)の象徴的事例として複数メディアに位置づけられている。
論点
- 話題になったアカウント自体が「手動レベル上げ」で規約に違反していなくても、過去に紐づく別アカウントの購入歴を理由に無関係なメインアカウントまで連座でBANするのは妥当か。
- Riot社員が公開の場で個人の配信者を名指しして疑義を呈し、それが処分に直結する構図は、通報・調査プロセスの透明性としてどう評価すべきか。
- 「スマーフ企画配信」自体はコンテンツとして人気があるが、どこからが規約上の「ランク操作」に該当するかの線引きは依然曖昧である。
- 30日間という一時的な処分は、SNS上での拡散規模や論争の大きさに対して重いのか軽いのか。
注記
本件の一次情報はPentaless氏本人およびDrew Levin氏(Riotプロダクト&ストラテジー)のX投稿が中心であり、Riotによる公式ブログ等でのアナウンスは確認できていない。購入アカウントの存在や対戦数などの詳細はDrew Levin氏の発言に基づくものであり、第三者による独立検証は確認できていない。