どんな状況か

あるプレイヤーは、特定の1体のチャンピオンだけをずっと使い続けている。今回問題にしたいのは、味方から「今回はそのチャンプは厳しいから変えてほしい」と頼まれたのに拒否した、という個別の試合でのやり取りではない。そうした指摘や対立が一切ない平常時でも、本人は最初から「自分はこのチャンプのOTPだ」とプロフィールや発言で公言し、他のチャンピオンを練習するという選択肢自体を取らずに戦っている。

ドラフト制のチームゲームである以上、対面や敵の構成によって不利なマッチアップになるチャンピオンは当然存在する。複数チャンプを練習しておけば、その試合ごとに相性の良い方を選べたり、味方の要望に応じてピックを譲ったりする余地が生まれる。OTPはそうした「試合ごとの選択肢」を最初から放棄し、常に同じ1枚で挑むスタイルであり、これは特定の1試合での非協力とは別に、「自分から戦略の幅を狭めている」という恒常的な状態そのものが問題なのではないか、という論点になる。

論点

  • チーム戦において、状況に応じて選択肢を持つこと(=複数チャンプ練習)は、味方への協力可能性を広げる行為とも言える。それをあえて取らず1体に絞ることは、個別の試合で拒否する行為よりも手前の段階で、そもそも協力する気がないという意思表示に近いのではないかという見方がある。
  • 一方、チャンピオンの習熟には時間がかかり、器用貧乏に何体も広く浅く練習するより、1体を極限まで極めた方が個人のパフォーマンス、ひいてはチームへの貢献度は高くなるという考え方もある。「選択肢の幅」と「実際の強さ」は別の軸であり、幅が狭い=害があるとは限らない。
  • OTPを公言する行為は、味方に対して「この試合、自分のピックは変わらない」という前提を事前に共有しているとも解釈できる。試合中に急に態度を翻すよりも、最初から一貫した方針を示している分、むしろ味方は編成を組み立てやすいという逆の見方も成立する。
  • 「複数チャンプ練習という選択肢が取れるのにあえて取らない」という前提自体、本人の時間・才能・興味の配分の問題であり、他人がその配分を「チームゲームだから」という理由で強制できるのかという疑問もある。ソロランクは個人の裁量でキャラを選べる制度である以上、幅を狭めること自体を規約違反やマナー違反と同列に語れるかは別問題として残る。
  • 仮に「戦略の幅を狭める行為」を問題視するなら、その基準はOTPに限らず、特定のロールしかやらない、特定のロールでしかキューを入れない等、他の「特化」全般にも及ぶはずで、OTPだけを特別扱いする根拠が薄いのではないかという指摘もある。

補足

この論点が難しいのは、「トロール」の定義を通常は個別の試合における行動(意図的なフィード、非協力、放置等)に置いているのに対し、ここで問われているのは試合をまたいだ恒常的なプレイスタイル(戦略の幅を自ら狭めている状態そのもの)だという点にある。1試合単位の行動として切り出せない以上、通報や判定の対象にはなりにくいテーマだが、「協力する気があるかどうか」を試合中の言動ではなくキャラ選択の姿勢そのものから読み取ろうとする見方が一定数存在することも事実で、コミュニティ内で評価が割れやすい。