何が起きたか

対戦成績確認・味方構成分析などで広く使われている外部ツール「Porofessor」が、敵チャンピオンのアルティメットスキルのクールダウンをオーバーレイ上で追跡できる新機能を追加した。プレイヤーが敵のアルティメット使用を確認してオーバーレイ上のアイコンをクリックすると、そこからクールダウンタイマーが自動的にカウントダウンを開始する仕組みで、アビリティヘイストなどによる短縮は反映されないものの、「敵の大技がいつ切れるか」を暗記しておく必要をなくすという内容だった。この件はDot EsportsDexertoGaming Newsなど複数の海外ゲームメディアで報じられた。

反応とRiotの対応

導入直後からコミュニティでは「完全なチートだ(straight up cheating)」との批判が噴出した。本来は記憶力・観戦眼が問われる情報をツールが肩代わりする形になり、導入していないプレイヤーとの間に不公平が生まれるという指摘が主だった。一方で「頭の中やメモ帳でやる分には従来からRiotも黙認してきたはず」とツールを擁護する声もあり、賛否が分かれた。

これを受けRiotは、ゲームクライアント内に存在しない情報を外部ツールが取得・提供して競技上の優位性を与えることを認めないとの方針をあらためて明確化。手動トリガーであっても敵アルティメットのクールダウン追跡は方針違反にあたるとし、Porofessorをはじめとする該当オーバーレイに対し、2025年3月13日までに当該機能を削除するよう通告した。従わない場合はVanguardなどによる「APIキー検出」の対象になり得るとされ、ツール自体のRiot API利用が遮断されるリスクが示された。

論点

  • 「暗算・メモならOK、ツールの自動アシストならNG」という線引きは、実際にプレイヤーの技術差にどこまで影響するのか。
  • 手動クリックを起点とする本機能は、完全自動のウォールハック等とは性質が異なるが、Riotの規約上は同列に扱われている。この区別の妥当性。
  • Riot自身が開発者向けAPIを公開しサードパーティツールのエコシステムを公認してきた中で、機能単位での事後規制はどこまで一貫した基準になっているか。
  • 処罰の矛先がプレイヤー個人ではなくツール側(API遮断)に向く場合、機能削除前に実際にこの機能を使い続けていたプレイヤー側への扱いはどうなるのか。

注記

本件について日本語メディアでの独自報道は確認できておらず、英語圏のゲームメディア報道に基づいてまとめている。機能削除の期限(2025年3月13日)以降、実際に全ての対象アプリが順守したか、他の類似オーバーレイツールへの適用がどう運用されたかについては、続報を確認できていない。