何が起きたか
2016年4月30日、Riot Games(Riot Socrates氏)は、当時「LoL史上最も有害なプレイヤー」とも呼ばれていたストリーマーTyler1氏(本名Steinkamp)に対し、極めて異例の処分を発表した。個々のアカウントをBANするのではなく、本人がプレイする限りどのアカウントでも今後BANし続けるという「アカウント単位ではなく人物単位」の処分だった。
対象となった行為は、暴言・意図的なフィード・アカウントの売買/共有・スポーツマンシップ評価システムの回避・他プレイヤーへの嫌がらせなど、長期間にわたる複数の違反の蓄積だったとされる。

その後
Tyler1氏は2018年、態度の改善が認められ復帰。その後は北米で最も人気のあるLoL配信者の一人となり、2023年にはワールドチャンピオンシップの解説にも起用されるなど、LoL史上有数の「更生」の象徴的存在となっている。
論点
- 「個別のアカウントではなく人物そのものをBANする」という異例の処分は、通常の通報・処罰の枠組み(アカウント単位)とどう違う正当性を持つのか
- 数年後に態度の改善を理由に復帰を認めたことは、"更生を信じる"処罰哲学として妥当か、それとも一度重大な違反を犯した人物への処分が結果的に緩和されたと見るべきか
- 復帰後に成功を収めたことで、当時の永久BANという処分自体の「重さ」が結果的に薄れて見えることについて、どう評価すべきか
注記
本記事は2016年に発生した過去の事例で、公開されている報道(The Rift Herald等)を基にしています。