何が起きたか

韓国サーバーの高レート帯で、「Lv1サイオン」と呼ばれるBOTレーン破壊戦法が広まった。トップレーンに配置されたサイオンが試合開始直後に味方を連れてBOTレーンへ直行し、スキルを重ねて敵ADC・サポートを完封してキルを獲得する。

さらに、獲得したキル後は敵タワー下であえて倒れ、サイオンの「名誉ある死」パッシブによる移動速度・攻撃速度上昇を活かして再度ADCを襲撃。序盤はデスタイマーが短いことを利用し、大きなペナルティを受けずに妨害を繰り返せる点も特徴とされる。妨害後はテレポートで素早くTOPレーンへ戻り、CS喪失を最小限に抑える。

出典: eスポーツニュースジャパン

なぜ問題視されるか

この戦法を受けたADCは、体力を大きく失った状態でタワー下でのファームを強いられ、結果的にCSを諦めてリコールせざるを得ない状況に追い込まれる。トップレーンを離れて他レーンを壊滅させるという、通常の「自分のレーンを守る」役割から逸脱した行動である点が議論の的になっている。

論点

  • トップレーナーが自分のレーンを離れて他レーンを破壊する行為は、明確なゲーム内機能(スキル・パッシブ・テレポート等)の範囲内であっても「割り当てられたレーンの放棄」として問題視すべきか
  • この戦法によって実質的に「詰まされた」ADC側からすれば、対戦相手の行動は合理的な戦略という以上に、通常の対面関係を無視した一方的な妨害に感じられる可能性がある
  • 「メタとして許容されるか、迷惑行為として扱うべきか」という線引きは、以前取り上げた「AIの助言通りにPICKしたらペナルティ」の論点とも通じる